陶氏診療院

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感染症対応の戦略と戦術
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すべてのことを成功させるのは、戦略と戦術の両面があります。両方のバランスがとても大事です。どちらも欠かせないです。

感染症対応の戦略は何ですか?感染症だから、感染源の確定を抑えることと、感染ルートをすべて止めることと感染者の早期治療でしょう。

感染症対応の戦術は、戦略を実現するの方法です。今まで培ってきた科学の方法で、感染源の確定がしやすくなります。新型コロナウイルスは弱い病原で、冷凍と乾燥に強いけど、宿主がなければ、普通の環境で、二週間もあれば、自然に死滅するほど、隔離は一番有効です。ウイルスに接触しない、消毒する、個人の免疫力を向上するなど、できることはたくさんあります。

ウイルスは、地球上に人類より長い「住民」です。勝つことを考えないで、平和に付き合うことが大事でしょう。

ヨーロッパの感染症流行の歴史の中、有名な逸話がありました。14世紀に流行した「黒死病」(ペスト菌感染)、わずか数年でヨーロッパ全体に広がり、人口の60パーセントが死亡したと考えられている。17世紀当時のに流行した「黒死病」も同様で、ヨーロッパの三分の一に人口が減りました。英国中部ダービーシャー州のイーム(Eyam)村、「ペストの村 the Plague Village 」では、村の仕立て屋に、ノミの湧いた布がロンドンから持ち込まれたことでペストの感染が始まりました。ロンドンから飛び火したペストが他の村に広がるのを食い止めるために、この村のウィレム牧師が村人全員が村を出ることを禁止する自主的な隔離制をとることを決めたのだそうです。ほぼ全員がそれに従い、山あいに点在する他の多くの村々は感染をまぬがれたということです。この村は、村全体を隔離するという、当時ほとんど前例のない、注目すべき手段を講じ、孤立状態で生活したことです。344人いる村民の死は1665年9月から1666年10月まで400日続き、267人が死亡しました。「黒死病」はイギリス北部に広がらない、感染症を収束したことが有名です。

小さい犠牲で、隔離と言う感染症の基本を守り、周囲に救うことは、今でも感染上の戦略と戦術に参考するでしょう。
2020-11-25