陶氏診療院

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ふざけた退院基準
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5月29日夜「PCR検査受けずに退院「可」の 厚労省、退院基準変更」のニュースがでました。

理由は「発症から7~10日程度が過ぎれば他人にうつすリスクが小さくなることが明らかになってきた。」でした。今までの退院基準は、二回のウイルス検査で陰性結果が必要です。「新基準では入院患者は発症から14日間が経過し、かつ症状がなくなって72時間を過ぎればPCR検査を受けなくても退院できる。」です。

感染症の入院理由は「隔離」と「症状治療」です。無症状の人も、症状を治すための治療の人も、呼吸系の感染者は隔離のための入院が必要です。もし感染症病棟が足りなくなっても、無症状の人達は、隔離入院措置か、それに準ずる施設で隔離が必要でしょう。一言で退院とは、医学上無責任ではないでしょうか。

指定感染症の新型コロナウイルスの感染症が外れて、普通のインフルエンザになると、無症状の方は、隔離入院はしなくてもいいけど、指定感染症のままで、今回の退院基準はとても心配です。ウイルス陽性の患者が、退院して、家族に感染しない、社会のクラスターにならないことを祈ります。

2020/05/31 21:34 オンライン読売ニュース「国内感染者、新たに36人確認…北九州は小学校でクラスター発生」、無症状感染者の管理が要求されるでしょう。
2020-06-01