陶氏診療院

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個別化医療への統合医療的アプローチ
カテゴリー 講演会
統合医療機能性食品国際学会第25回年会の総合討論テーマは、今年は「 個別化医療への統合医療的アプローチ」でした。台湾の王進昆(中山医科大学教授)の食品と漢方の応用、基調講演のAnne先生の遺伝子型個別治療提案、韓国のSurh先生の植物栄養論、帝京平成大学久島達也教授の漢方医学の解釈と個別化に最適と語り、やっと医療の的を真っ直ぐしたような気がしました。

今まで医療の研究は病気とメカニズムを中心して、予防とトータル医療の考えは少ないです。久島教授の漢方医学の説明は「個別化医療における漢方医学の役割」で、「証」という中国医学の概念を取り入れて、気・血・水のバランスで健康を評価して、未病や病気の原因を中国医学の「外因・内因・不内外因」を使って、今まで西洋医学で診断できない不定愁訴などの問題を解決方法を提案しました。

久島先生の 未病や病気の原因についての説明は、西洋医学の先生にとても参考になります。

外因:季節変化や環境などの外的な要因

内因:感情やストレスなどの身体の内側の要因

不内外因:偏食や運動不足などの不摂生な生活習慣

一緒に同時通訳している仲間も、中国医学の内容が語った部分が一番魅力的で、勉強になりました。

25回目の国際医学大会の流れ、やっと病気より全人類的な考えを戻ることになり、これからもそのような考えの元で、いい論文の発表を期待しております。
2017-07-10