陶氏診療院

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生命力が蘇る(腎気衰弱)
カテゴリー 陶氏療法
88歳の札幌在住男性患者さん、自分は八年前、旭川から札幌に移住した時に、後二年ぐらい生きると思っていました。

当時の様子を、奥さんも語りました。だんだん真っ直ぐした背中が、だんだん曲がって来て、弟夫婦も札幌に親の墓参りに来ても、「何しに来た?」と言ってしまいましたた。テレビも音量を60ボリュームしないと聞こえないし、食欲もない、だんだん痩せてきて、体力も意欲も認知度も衰退しました。

なんとなく、札幌に移住八年になりました。奥さんが診療院に通うのをきっかけで、今年5月診療が始まりました。腰痛があり、杖を使って、来院特に、顔色も、話の声も、歩く姿も、枯れた生命のイメージで、年も日本の平均寿命を超えて、そういうことかなあと見ていました。

しかし、毎週真面目に診療に通い、だんだん背中も伸びて、杖もやめて、食欲が出て、笑顔も戻りました。補聴器を新しく替え、テレビの音量は23まではっきり聞こえるようになり、特に息子さんに贈る荷物を伝票書きから郵便局行くまでの行動を、奥さんが驚きました。今まで四十年間以上、息子さんに仕送りから荷物を送るのは、ほぼ無関心でした。

施療時の痛みが、初めの頃は、歯を食いしばって、入れ歯が割れるほどで、入れ歯が弱いか、嚙む力が出たか、それも本人と奥さんもびっくりしました。

三か月経ち、背中の施療と頭の施療は、大分慣れたけど、足の施療の痛さは、まだ憂鬱な時があり、しかし、施療後の笑顔、ジョークを連発して、足の痛さが「地獄」と言い、施療後の気分は「天国」と言いました。自分の白毛が黒くなり、週一回の老人ホームのディサービスにも楽しみに通い、自分より若い利用者より元気になったこと、リハビリ内容を他人より早く順調に完成したことを自慢して、診療後の帰宅の散歩も、北大を経由して、寄り道をすることができるようになりました。

奥さんと施療の共通話題が出て、奥さんもやっと楽しい夫婦の会話が戻ることを喜んでいました。昔のご主人が戻ってきたことを、奥さんは一番嬉しいです。

中国の伝統療法、気から身体の回復、特に年寄りも「腎気」を回復することで、筋力増進、聴力回復、腰痛を改善、意欲が生まれ、まさに生命力の蘇りでしょう。生きる勇気と希望、患者さんに提供することは医療従事者の仕事でもあり、私の父と同じ年の老人が元気になることも、とても幸せな達成感をいただきました。
2022-09-04