陶氏診療院

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生薬(漢方)と食品
カテゴリー 陶氏療法
生薬と漢方を研究する先生は、生薬と食品の違いをとても分かりやすい一言で「量の違い」と説明しました。
医食同源の通り、ほとんどの医療用の生薬、漢方は食品から生まれ、食品と同じ効用を持っています。しかし、生薬や漢方になるのは、「量の違い」です。

統合医療機能性食品国際学会第27回年会の中で、食品の赤シソと青シソ、生薬や漢方にもあります。シソの漢字は紫蘇、紫の命を蘇みがえる、蘇生する食品(薬)は紫蘇と言います。(有名な物語があり、後漢末、洛陽の若者が蟹の食べすぎで食中毒を起こした。若者は死にかけていたが、名医・華佗が紫の薬草を煎じ、薬を作った。それを用いたところ、若者はたちまち健康を取り戻した。『 紫の蘇る薬だ 』というので、この薬草を「紫蘇」というようになった。)

青シソは抗アレルギー、殺菌抗炎症作用があり、刺身を食べる時よく使います。刺身の海鮮類寒性の毒を中和させます。赤(紫)シソは精神安定、記憶損傷改善などの作用があり、上手に使い分けるといいです。

食蟹中毒時、使う紫蘇湯は三升を飲むと言われ、普段食材に使うのは数枚でしょう。そのため、本当に食材の健康効果を出すため、大量に摂取するか、長時間、習慣的に食べ続けることです。逆に、身体に良くない物も、大量や長い年月を使い続けない限り、そんなに心配しなくてもいいでしょう。

良い食習慣がとても大事です。これからも、中国医学の知識を勉強して、日常の生活に生かしましょう。
2019-07-30