陶氏診療院

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がんの転移とがんの病期
カテゴリー 生活の知恵
西洋医学では、癌の病期について、国際対がん連合の「TNM分類」があります。病期は以下の3つの要素を組み合わせて決められます。

1. がんがどのくらいの大きさになっているか(T因子)。
2. 周辺のリンパ節に転移しているか(N因子)。
3. 別の臓器への転移はあるか(M因子)。

TNM分類では0~IV期の5段階に分類します。0期(ステージ0)に近いほどがんが小さくとどまっている状態、転移なし;Ⅰ期(ステージⅠ)はがんが少し広がっているが、筋肉層でとどまっている、リンパ節への転移はないです。Ⅱ期(ステージⅡ)はリンパ節への転移はないが、筋肉の層を超えて浸潤している、または、腫瘍は広がっていないが、弱若リンパ節への転移がみられます。Ⅲ期(ステージⅢ)はがん腫瘍が浸潤しており、リンパ節への転移もあります。IV期に近いほどがんが広がっている状態(進行がん)、ほかの臓器へ転移しています。
西洋医学では、各病期に対して、治療方針も違います。ステージが高いほど、五年生存率が低くなり、一般的には、ステージが上がるほど、余命が短くなる考えです。
いっぽう中国医学では、癌に対して、ステージと関係なく、本人の自然治癒力により、癌の行方を判断します。転移があっても、体力や治癒力があれば、しっかり健康生活を実践すれば、健康に戻る可能性も、早期や末期に関係なくできます。

診療院に来る患者さんは、再発や末期がん(ステージⅢ~Ⅳ)が多いです。その前に、西洋医学の治療を受けていました。診療院に来ることは稀です。しかし、再発や末期がんの患者でも、元気に戻ったら、振り返ってみると、転移したところも一緒にがんが消えたことは、転移イコール末期の考えは違います。

身体を酷使した後、がん細胞が増えました。自分で一番弱いところに、がんが集まり、腫瘍を発生します。がん発生する原因を改善しない限り、局部を抑えきれないがん細胞を、処理できる場所を委託するのは、身体の本能でしょう。がん細胞を処理できるところは、免疫細胞が多いところです。骨やリンパ節、各臓器も免疫細胞が揃えています。転移事こど、身体が治す力がまだあり、早く自分の生きる環境が変わる時間を稼ぎだしていただき、感謝しながら、行動をするべきでしょう。

がん患者への助言、がんになったら、まず感謝です。そうしないと、せっかく知らせた生活の異常を、直さないで、そのまま命が終わるのは、もったいないです。
2021-03-09