陶氏診療院

アクセスカウンター


▼中国医学バックナンバー
過去ブログはこちらから
老子と健康
カテゴリー 中国医学
道教は中国固有の宗教で、中国の三大宗教の一つとして、不老長生を求める神仙術などに、健康法の元祖と尊敬され、黄帝が開祖で、老子がその教義を述べ、『老子道徳経』をその理念が健康養生の基本に書かれました。いくつの老子の言葉を見てみましょう。

『老子』無為而無不為(無為にして為さざる無し)、無為、何もしないではなく、自然の本来の姿で生存することです。無為は自然態の人間の心境と生き方です。無不為は人為的ではなく、自然なリズムで、環境に従い生活することです。

『老子』為無為則無不治(無為を為せば則ち治まらざる無し)、余計なことをしない無為の政治を行えば、世の中が治まらない事は無いです。健康の視点から見ると、同じことでしょう。体内時計(子午流注)のリズムは、環境に適応して、五臓六腑の機能を最適に発揮する条件です。それを無視すると、陰陽バランスが崩れ、病気になります。

診療院に来る方は、間違いない、老子の言葉と正反対の生活を過ごし、、身体のバランスが壊れました。その原因(心や身体)を見つければ、本人は改善方向が見えれば、体質改善も可能です。賢い患者さんは、私の質問に聞いたら、どうすることか分かる方もいます。そのような方は、早く健康に戻ることも間違いないです。

時間が有ったら、老子の『道徳経』を読むと、健康についている考えも、ひらめきするでしょう。
2022-04-21