陶氏診療院

アクセスカウンター


▼論文発表バックナンバー
過去ブログはこちらから
環境と進化②食糧の生産効率(水について)
カテゴリー 論文発表
食糧生産が、動物と植物により大きく違います。

「種を撒いて収穫することを播種量と言います。江戸時代の米の播種量は30-40倍にもなるが、ヨーロッパでは・スペルト小麦1.8倍・小麦1.7倍・大麦1.6倍・ライ麦1.0倍と、そっくり翌年の種子に回さねばならない物もある。普通は2~4倍の収穫量があるはずなのだが、日本の水田に比べいかに酷かったかが分かる。近年5~6倍になっているそうだが、それでも収穫差は違いすぎる。

牛肉1kgを作るには、穀物16トンもが必要で、牛一頭を自然放牧で飼育するには4000㎡の土地が必要。その肥沃な土地で農産物を作ると

ジャガイモなら1万8160kg。

ニンジンなら1万3620kg。

トマトなら2万2700kg。

70人分の食糧がまかなえるが、牛だと113kgと少人数しかまかなえない。」(「肉はいらない!!」より)

農耕民族は、早く食糧を確保して、食生活の余裕があれば、科学、文化、美術などの発展も進んでいるでしょう。

食糧の生産効率を考えると、米を基本する農耕民族の社会は、安定と進歩にも有利でしょう。中華文明は農耕民族を基礎とし、5000年も途絶えなく、また今まで永遠続けていることも理由の一つではないでしょうか。
2013-02-03