陶氏診療院

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マクロ世界とミクロ世界とその法則(Macroscopic World & Microsopic world)
私たちの世界は、大きく マクロ世界 と ミクロ世界 に分けられ、それぞれ全く異なる“法則”で動いています。これは医学・生命現象を理解する上でも非常に重要な視点です。

① マクロ世界(Macroscopic World)
● 私たちが五感で感じる「大きな世界」、人間・動物・山・海・星など、日常的に見える世界。

● 支配する法則:古典物理学(ニュートン力学):物体は滑らかに動く;因果関係がはっきりしている:力が働けば予測できる

● 代表例:りんごが落ちる、車が加速する;天体の動き;大気の流れ

● 特徴:決定論的(未来が予測できる);連続的(動きが滑らか);大きなエネルギー

② ミクロ世界(Microscopic / Quantum World)
● 原子・電子・素粒子・量子の世界;五感では直接捉えられない、極小の世界。

● 支配する法則:量子力学、マクロとはまったく違う、不思議な性質を持つ。

● 代表例:電子の軌道;量子のゆらぎ;トンネル効果;不確定性原理

● 特徴:不確定性(位置と速度を同時に決められない);確率的(未来は“確率”でしかわからない);離散的(エネルギーが飛び飛び);状態の重ね合わせ;観測すると結果が変わる(二重性)

これは東洋医学の「気の世界」「意識の世界」とも非常に近い概念です。

③ マクロとミクロは“別世界”ではなくつながっている

量子の集合が原子をつくり、原子が分子をつくり、細胞となり、臓器となり、人間の身体になる。

つまり、ミクロの“量子の法則”が集合し、マクロの“古典の法則”を生み出している。

④ 医療への応用:生命はマクロとミクロの重なり
● マクロ的医学(西洋医学):見える病変;数値・画像;臓器の構造;ガイドライン→ 物質・形の世界(陰)

● ミクロ的医学(量子・東洋医学):気(エネルギー)の流れ;心の状態;意識・意志;自己治癒力→ エネルギー・情報の世界、形の上の世界(陽)

東洋思想の「見える世界=陰」「見えない世界=陽」は、量子論と極めて整合しています。

⑤ まとめ:二つの世界とその法則
世界 スケール 支配法則 特徴
マクロ世界 人間・臓器・天体 古典物理学 連続・決定論・予測可能
ミクロ世界 原子・電子・量子 量子力学 不確定性・確率・重ね合わせ

人間の生命はこの両方の世界の“架け橋”に存在している。
2025-11-14